友だちにはニックネームを…
はなちゃんは7丁目の板垣さんちの飼い猫です。
「はなちゃん」も「板垣さん」も便宜上呼んでいる名前で、本当の名前はわかりません。
出先で知りあった猫にニックネームをつけることにしています。
はなちゃんは自分のことを “ 近所で一番の器量よし ” だと思っているらしい。
ちょっとわがままなツンデレぶりが堪らなく、華麗な風貌から “ 華ちゃん ” と命名。
横着を決めこむ
華ちゃんは最近太りぎみで、昔の姿が嘘のようです。
太りすぎて大儀なのかと思ったら、トカゲを捕らえる時は俊敏です。
しかし
人間に対しては横着に対応する と決めているらしく、
“ 一目散に飛んでくる ” などという “ ハシタナイ真似 ” は絶対にしません。
華ちゃんに会いたければ、こちらから近寄らなければならないし、
華ちゃんはそれを「にゃ~」と言って待っているんです。
華ちゃーん、こっち向いておくれよー
主従関係は決まった!
無類の猫好きは、大抵、自分の方からすり寄ってしまう。
この段階で主従関係は決定する。
「あら可愛い。ねこちゃ~ん」と、猫なで声で近寄る人間を、猫は下僕扱いし、
その関係は崩れることなく続いて、その猫には一生頭が上がらないことになる。
下僕でもいいです。
華子さま、遊んでください。